簡単に出来るという噂をきいたので、それならばもLINEスタンプチャレンジしてみた。絵にはちょっとばかり自信があるんだよね。まあ、落書き程度だけど。
普段からよく書いているたぬきをモチーフ。ちゃっちゃと書いてサクッと申請しちゃおう!なんて思ってたけど、そうは行かなかったね。
「販売」という形をとる以上、それなりのクオリティが必要。当たり前だよね。
そして落書きはあくまで落書き。清書とはぜんっぜん違う。落書きを下絵にして清書してもまともな絵にならない。なんてこった。
ちょっと愕然。甘く考えていた。
とりあえずリアルたぬきを参考にしよう、と模写。難しい。動物の模写は難しいのだ。
楽に出来ないかな〜、と直接写真を下絵にしてデジタルで描こうとしたけど、こっちの方が数段難しかった。なにせ写真は境界線が曖昧。とくにモフモフした毛並みがほとんどの輪郭を占めるたぬき。実線にできないんだね。
あと、バランスの問題。写真のままに描いてしまうと、どうしても顔がちゃっちゃくなって、絵にした時にどうにも可愛くならない。
写真を参考に、可愛く見えるバイアスを掛けながらバランス良く。難しいぞ。どうしよう。
さっそく挫折しそうになりながら、とにかくまずは鉛筆で紙に書いてみた。
それを写真に撮って、加工用のアプリに取り込む。
写真を取り込んだあとは、それを下書きをなぞって絵を作成。なぞるだけなんだけどね。これがまたね。いざやってみたら、なんか勢いが消えちゃうというか、あっさりしすぎた絵になってしまい物足りない。ちょっとしょんぼり。
それでも色付けしてみると、どことなくそれっぽくなってきた。よし!だんだん近づいてきたぞ!
なんとか、一つ出来上がった。が、うーん。微妙。ペンで書くと良い感じでも、デジタルにするとまったく違ってしまって。どうしよ。
実際にやってみて、イメージと全然違って驚いた。こんなんじゃ、ダメだ。もっとちゃんと描こう。しっかりと描こう。そう心に決める。
まずは、線の練習。鉛筆で紙に下書き。デジタル化しやすいように、メインの線を強調。これを元にデジタルで清書。
なんだかんだで、やってくと慣れるもんだね。何回も描いているうちに、だんだん良い感じになってきた。
描きたいままに描いていく。ふと見直すと、同じような絵ばかりだ。LINEスタンプとは気持ちを表現するのに送る事が多い。文書と連動している。つまり、楽しい時には楽しそうな絵柄で、嬉しい時には嬉しそうな絵柄。怒っている時はムッとした絵柄が必要だ。
当たり前の事だ。でも、これがいざ自分で作る立場になると抜けてしまった。モノづくりはなかなか深いな。
なんとかそれっぽく加工して、作り上げた16枚。これでいこう。正直、まだ絵柄は甘いんだけど、見れなくはない。とりあえず形にする事が大事。そしてスタンプ販売までの流れも確認しておきたかった。
いよいよ販売準備へ。スタンプmakerというアプリをダウンロードして、一つずつアップしていく。デモ画面でスタンプを送ってイメージを確認出来る。小さいから細かいところは気にならないかな、って思ってたけど、そんな事はない。雑に仕上げた箇所はやっぱりわかる。ひどい所を再度修正して、アップし直す。
全て携帯で作業しているけど、案外出来るものだね。
そしてアプリを申請。なんか嬉しい。翌日に許可が降りたとスタンプmakerから通知がきた。これで完了、ではなく、最後にリリースボタンをポチり。リリースしないと販売されない。リリースしてから、実際にショップに並ぶまでには数時間かかる。今回は1時間くらい。こちらもスタンプmakerから通知が来て、リリース完了した事がわかった。
スタンプショップで検索してみると、出た!自分の描いた絵がスタンプで販売されてるぅ!なかなか感慨深い。そしてこそばゆい。
無事に完成、そして販売できてよかった。こんどはもっと可愛いものを作ってみたい。